2010.7.7

Design と Art。 Craft と Gift。

突然ですが、「モノ作り」という言葉の定義はとても広いと思いませんか?
作るモノも、作り方も、作る目的も多種多様で千差万別。
なのに「モノ作り」の一言でくくってしまうのはモヤモヤしてしまって体に毒です。

なので、このモノ作りについて、少し考えてみました。
「モノを生み出す4つの言葉」について。

Design:設計 / Art:表現 / Craft:工作 / Gift:贈る(ために作る)

もちろんこれだけの分類ではすまない「モノ作り」ですが、
この4つは似て非なるとても大切な分け方だと思っています。

まずモノ作り代表、デザインとアートについて。
「デザインとアートの違いは何?」とよく議論されますね。

レサンクでは「Designは設計」「Artは表現」と考えます。
ちょっと堅い話になりますが、ご参考まで。

【Design】
意匠を整形するイメージの強い言葉ですが、
本来「設計」としての意味を持つDesignは、表層よりもプロセスが重要になります。
「設計」である以上、過程には理由がなければなりません。
○○したいから△△。
××になるように□□。
理由なきデザインはデザインになりえない。
この逆を言えば、デザインは「理由→成果(実現)」で評価ができそうな気がします。

【Art】
アートは表現です。
自分の思想・理想・構想を伝えるための手段。
もちろん人の思想の優劣・正誤は評価できません。
ただし、人の「共感」へ働きかける大切な要素。
伝えるためにはデザインだけでなくアートの力も必要になります。

さらに2つの新要素。
クラフト・ギフトについて。

【Craft / Gift】
デザイン・アートとは少し異質です。
Craftは「作ることを楽しむ」こと。
Giftは「人のために贈る(作る)」こと。

Craftは特に「手作業」なとこもポイントかも。
プラモデルを作る、家具を作る。

Giftは相手が存在してはじめて成り立つモノ作り。
「手紙を書く」とか「寄せ書き」が代表的。

この事を深く掘り下げるには、もう少し時間が必要だけど
大きな魅力とパワーを持つこの2つを見過ごすわけにはいかないと思う。

モノ作りを「楽しむ」こと、モノ作りを利用して「感謝する」こと。
このプラスのベクトルは尽きることなく広がる可能性を持っています。

今後、Craft / Gift を軸にしたサービスが生まれる事を、お楽しみに☆